2026/5/19

新潟発の未踏的人材育成プログラム「ETSUZAN(越山)」が、2026年度も開催されることが決定しました。
ETSUZANは、経済産業省所管「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業『AKATSUKIプロジェクト』」に採択されたプログラムとして、新潟県を中心に若手ITクリエータの発掘・育成を行ってきました。
2026年度は、これまで対象としてきた新潟県に加え、新たに長野県まで対象エリアを拡大。地域を越えた若手クリエータの発掘とネットワーク形成を進めていきます。
なお、新潟県および長野県は、内閣府が推進するスタートアップ拠点都市に両県連名で選定されており、本取り組みはその広域連携の流れを踏まえたものです。両県によるコンソーシアムとしての人材育成プログラムは先進的な取り組みであり、地域を越えたエコシステム形成のモデルケースとなることを目指します。
2026年度のクリエータ募集は2026年6月1日より開始予定です。
ETSUZANは、新潟県を中心に実施されてきた、若手ITクリエータの発掘・育成プログラムです。
地方においては、開発に没頭できる環境や高度なフィードバック機会が限られており、都市部との間で経験格差が生じています。ETSUZANはこの課題に向き合い、若手が自らの技術とアイデアに集中し、プロダクトを生み出す環境を提供してきました。
○ビジコンではなく、一つに秀でた奇人を育成すること
○優等生でプレゼンが上手い人 < 内に秘めた熱意とやり遂げる力がある人を評価する。
○審査はPM(プロジェクトマネージャー)の独断と偏見で行い、PMが育成したい人材を選び、伴走する。
○開発期間を通し、一つのプロダクトやサービスを作り上げることをゴールとします。
2023年度は6チーム15名、2025年度は7チーム17名の若手クリエータが採択されました。それぞれがプロジェクトマネージャー(PM)の伴走支援を受けながら、プロダクトやサービスの開発に取り組み、多様でユニークな成果を創出しています。
また、直近の実施年度では、IT以外の分野からの応募も多く集まりました。AIの進展により、専門的な技術の有無にかかわらず挑戦しやすい環境が広がる中、本プログラムでは熱意ある挑戦者を広く歓迎しています。
普段のそれ、音がでる。「Synthevery」 日常動作に音を足すIoTデバイスの開発。

長岡高専の学生3名が基板の制作からソフトウェアの開発まで行う。Indiegogoというクラウドファンディングで実施期間中に目標を達成。ETSUZAN終了後もMaker Faireというイベントに出展するなど学生生活を送りながら開発を継続。
介護施設をより能動的で楽しい空間へ「Airshop」 介護施設の買い物DXの開発

長岡高専の学生2名、長岡造形大学の学生2名のチームで介護施設の入居者の買い物を自由に楽しめるようなサービスを開発。実際の現場での実証実験も行った。
ETSUZAN終了後は、介護現場のDXで事業内容のピボットを行ったが株式会社を設立し、事業を継続している。
2023年実施の成果レポート: https://etsuzan.org/posts/presentation2
日本酒ソムリエAI「Sakescope」 最適な日本酒を提案してくれる次世代体験プラットフォーム

新潟大学の学生1名がウェブサイト上で「日本酒ソムリエ」を名乗るAIアバターと、音声またはテキストで対話しながら、利用者に合った日本酒をレコメンドするシステム「Sakescope」を開発し、利用可能な状態。また、長岡市に本社を構える原商株式会社様にご協力いただき、同社が運営するECサイト「越後銘門酒会」に導入済みである。2026年度IPA未踏事業応募予定。
音と記憶の風景をつくる「ここ声」 位置情報付きの音声を地図上で管理するライフログアプリの開発

長岡造形大の学生2名、長岡高専の学生1名、社会人1名のチームでiOSおよびAndroidの両プラットフォームで動作するアプリケーション「ここ声」のプロトタイプを開発した。音声の録音、AIによる感情・属性解析、マップへの標本化、リスニングまでの一連のユーザー体験を実装し、実証実験を通じて「音声が記憶を鮮明に呼び起こす」というコンセプトの有効性を確認し単なる記録を超え、ユーザーが自身の記憶とインタラクティブに対話できる仕組みを具現化した。アプリの正式ローンチを目指す。
2025年実施の成果レポート: https://etsuzan.org/posts/presentation2025-repo
ETSUZANでは、各チームに専任のプロジェクトマネージャー(PM)が付き、構想段階から開発・実装まで一貫して伴走支援を行います。クリエータの採択においても、各プロジェクトマネージャー(PM)の判断に委ねられており、PM自身が「支援したい」と強く感じたクリエータが選抜されます。
2026年度も、未踏プログラム修了生、AKATSUKI採択経験者、起業経験者といった第一線で実績を持つ以下のPMが参画し、各チームのプロダクト開発を支援します。

博士 (工学)。高知高専卒業後、長岡技術科学大学大学院技術科学イノベーション専攻5年一貫制博士課程修了。2019年、未踏事業 AIフロンティアプログラムに採択され、工場内作業動画解析AIの研究に従事。経済産業省より「AIフロンティアパスファインダー」として認定を受ける。その後、「人とAIをつなぎ、人類の進歩を支える」をミッションに掲げ、株式会社マヨラボを創業。代表取締役CEOを務めた。現在は退任し、クラウド構築支援に関する業務に従事している。ETSUZAN2023、2025PM。

近大高専卒業後、筑波大学編入。筑波大学大学院情報学学位プログラム博士前期課程修了。2020年度未踏IT人材発掘・育成事業に推薦システムに関するテーマで採択。未踏の成果をもとに2022年に合同会社大人検索を共同創業、CTOを務めた。現在は退任し、SB Intuitions株式会社にて Research Engineer として情報検索に関する研究開発に従事。ETSUZAN 2025 PM。

慶應義塾大学環境情報学部 在学中。長岡工業高等専門学校電気電子システム工学科 中退。長岡高専在学時より長岡市のITベンチャーにて書店開業やAIアプリ開発に従事。その後、長岡市のデザイン事務所にウェブディレクターとして入社。2024年9月新潟県を拠点に企業・自治体にデザイン支援を行う株式会社カナタを設立。2025年5月同社が「Studio Experts」へ加盟。2025年より日本最大級のデザインカンファレンス「Designship」にスピーカー統括として参画。ETSUZAN2023クリエータ、2025PM。
ETSUZANは、新潟県内のスタートアップ拠点である長岡市「ミライエ長岡」、新潟市「NINNO」を中心に、大学・高専・教育機関、自治体、産業支援機関など、多様な関係機関との連携のもと実施されます。
2026年度は対象エリアの拡大に伴い、県域を越えた複数の連携先との協働を進めており、広域的なエコシステムの中で若手クリエータの挑戦を支える体制を構築しています。
Socialups株式会社、株式会社Wakumi、株式会社テレビ新潟放送網 、株式会社KOIYAL、株式会社カナタ
2026年度のクリエータ募集は、6月1日より開始予定です。詳細はETSUZAN公式サイト・SNSより順次公開いたします。
ウェブサイト:https://etsuzan.org/
X(旧Twitter):https://x.com/etsuzan_org
Instagram:https://www.instagram.com/etsuzan_org/